〓IRONMANへの道.〓

人生苦なくして楽なし〜長榮潔〜

ツールド沖縄撃沈

 

 

ロードレースやトライアスロンは門が狭い

 

いま読んでる村上春樹さんの本で言ってたが、作家の門は広い。ペンと紙があれば誰でも書けるし新人者を煙たがる作家もいないのが作家の特徴だと

 

それに比べたら、トライアスロンや特にロードレースはあまり新しく入って来たものや素人を快く迎えてくれてる気がしない

 

プールでは始めたばかりで遅くて、「おせぇよ邪魔だよ」と言われたこともあるし

 

bikeを買おうとなにも知らずアスロニアというトライアスロンショップに現金200万円握りしめて行った時は質問してもまともに答えてもくれず気分悪くなって店を出た。(そうして行った近所のbike屋さんがbike&hikeで一から丁寧に教えてくれて僕が200万円持ってるのに本当に欲しいbikeを60万円で探してくれた)

 

 

だから僕レベルでこういうブログを書いてることも時にそのレベルで生意気なという目で見られる

 

だけど僕はこんな楽しい世界を、本当は興味があるけど怖くて一歩足が出なかった人のためにも教えたいから

 

ありのままを書きたい

 

 

レースの手記は感じたことを忘れないうちに温かいうちに

じゃないと書かなくなって終わるから

 
ツールド沖縄を出るにあたって僕の中で2つの目標を持った

 
1.時間内に完走

2.集団と走る

 
ロードレースに出たことのない僕は軽い気持ちでIRONMANのbikeの練習になればいいなと思ってエントリーを決意

 

ロードレースを調べるうちにあまりにもトライアスロンのそれとは違いビビりはじめる

 

上であんなこと言っておきながら、いやだからこそ僕なんかみたいなロードレースの素人が出たら迷惑がられるんじゃないかとさえ思った

 

だけど、やると決めたことをやめるのはもっと嫌だからもちろんやる

 
トライアスロンのそれと大きく違うのは

トライアスロンではドラフティング禁止と言ってbikeとbikeの間をあけなくてはならない(確か最後のIRONMANでは12mぐらいだった気がする)

 

しかしロードレースはドラフティングOKどころかドラフティングしなきゃ完走すらできない

 

 

なんでくっちいちゃいけなかったり、くっつくの?と素人は思うし、僕もなんなのかわからなかったけど

 

他の人のbikeの後ろにくっつくとメチャクチャ楽なのよ

 

なんでかはよく分からない。。

 

 

そしてトライアスロンとは比べものにならないくらい時間制限が厳しい

 

 

僕の知る限り、トレイルラン、マラソン、OWS、ウルトラマラソンなどトライアスロンに関わるあらゆる競技の中で一番厳しい気がする

 
だから完走が難しい

 

 
ついて行けなくても自分のペースで練習できればいいやと思ってた僕の予定がまず崩れた

 

なにわともあれ2度だけ習ったドラフティングレベルを駆使して

 

やるからには最低でも時間内に完走したい!!

 
【レース当日】

 

最長で210㎞のレースがあるけどロードレースに出たことない人は140㎞からって書いてあったので僕は140㎞にエントリー

 

トライアスロンに比べてかなり遅い朝のスタートは余裕がある

 

ストレッチも準備も完璧

 

と思ったらゼッケンの向きが違うと注意され直せと指示される。意外と厳しいのね(^^;

 

となりの注意されてたおじさんと付け替えっこ(まさかこの出会いが後で大きな転機になるとは)

 
どうせ遅れるから前から出た方が良い

というアドバイスを聞いてかなり良い位置GET!!

 

 

 

 

先頭が目と鼻の先
いつもなら仲間がいるから緊張しないけど今日はいないからすることなくてその分が緊張感に回る

 

でもどうでもいい

 

レースの緊張は走り出したらどうせそれどころじゃなくなる

 

 

そしてスタート

 

 

 

速っΣ(゚д゚lll)

 

いきなり45㎞ペース

 

 

昨日、安藤コーチに会ったら言われた

「最初の山までみんな40㎞ペースで行くから下手したらそこで置いてかれますよ。しかもみんな足使わないで」
聞いていたからさほどビックリはないがなんせ怖い

 

こんな塊で45㎞ペースって

 

しかし…

 

なんて楽なんだ

 

ほとんどこいでないのに集団の中にいると軽く45㎞出る

 

これが集団で走るってことか!?

 

すげぇ〜感動〜🎶

 

しかし気を抜くとスルスル落ちて行く

 

しかしこれも言われていたから隙間を見つけて上手く前に行くドンドン

 

スタートした時よりさらに前に来た

 

 

少しカーブ

 

 

軽くブレーキを本当に軽くブレーキをした瞬間

 

 

周りの100人ぐらいが一斉に

 

 

 

ブレーーーーキっ!!!



えっ?Σ(゚д゚lll)

怖くて死ぬかと思った

基本ダメなのねブレーキ

最初に言ってくれればしないわ

 
そこからはブレーキは触らずついて行くもなんせ車間なくてピリピリした緊張感がしっぱなし

 

少し気を抜いたら事故る…
そしてスタートから8㎞ぐらい

 

右に曲がって一昨日試走した山に入る

 
ツールド沖縄は大まかに言うと

 

この1つ目の330m6㎞ぐらいの山を2周回

そしてここが山岳賞でこのレースでは1番高い山

その後、ウダウダと登ったり降りたりを繰り返して60㎞ぐらい名護に戻りゴール

 
下調べ済みの山に1周目入山

 

 

安藤さん!!山の入口までに千切られると言ったのは僕を低く見過ぎじゃないですか(-_-)

 

僕はいまツールド沖縄を20番目ぐらいで山に突入しようとしてます|( ̄3 ̄)|

 

ガッははは〜

 

楽しい🎶

 

 

そして緩やかに登り始める

 
速い人達に抜かれ始める

 
全然スピードが落ちない

 
「ロードレースは集団から離れたらその時点でレースは終わり」の言葉が過ぎる

 

 

必死に食らいつく

 

 

最悪この1回目の山だけで終わってもここだけは行きたい

 

 

待って

 

 

ちょっとストップ

 

 

タイム

 

 

たんま

 

 

 

無理っ(T_T)

 

 

どんどん抜かれる

 

なんであなた達そんなにスピードが落ちないの

 

 

こなくそ

 

 

脚を使ってでも登る

 

 

あれ?

 

 

 

あれれ?

 

 

 

 

あれれれれ?

 

 

集団の先頭どころか最後尾まで見えなくなりかける

 

 

 

 

いやーーーーーだ(T_T)

 

こんな沖縄1人旅嫌ダァ(T_T)

 

 

僕の心の声も虚しく前に誰も見えなくなる

 

 

安藤さん元気ですか?僕は元気じゃありません。

 

 
僕のツールド沖縄が終わった

 

引き返そうか考える

 

 

つまり

 

辞める理由を探す①

 

しかし

昨日、仲間の長野がIRONMANリタイヤして僕までなんて嫌だ

 

とりあえず山は登ろう

そして降りよう

 

 

1対1でもかなわないほど速い人たちが集団で走ってるんだ

 

僕1人で追いつくはずがない

 

 

わかってるけど…

 

とりあえず行けるとこまで

 

せめて2周目の山の入口でホテルに戻ろうと考える

辞める理由を考える②

 

 

そしたら前に5人くらいの小さな集団発見!!

 

これで一緒に!!

 

しかしそこは置いていかれた者同士

 

見た目も遅そう

かなり年配

 

なんとかローテーションして先頭をこいで順番に引っ張りたい

 

がそんなレベルの人達じゃない

僕もそれを仕切れるほどの技術は持ってない

 

 

やっぱりもうダメか…

辞める理由を考える③

 
そしてウダウダと走ってると後ろから1人に抜かれる

 

ん?まだいたんだ僕より後ろに…

 

そしてまたもう1人

 

2人もいたんだ後ろに

 

 

3人

4人

5人

 
何人いるんじゃいっ∑(゚Д゚)

 

 

振り向くと

30人ぐらいの集団Σ(゚д゚lll)

 

えっ?!

 

まだ僕より後ろにこんないたんだ…

 

自分がとっくに最後尾だと思ってた

 

 

奇跡!!

 

というよりかなり前から出たから僕のことを置いっていった薄情者な人達はかなり速い人たちだったのかも

 

 

もしかしたらまだ完走だけならするチャンスがあるかも!

 

とりあえずすかさずこの集団に入れてもらう

 

しかもさっきの先頭の集団の人達に比べたら遅いから僕でも軽々ついて行ける

 

ラッキー🎶

 

そしてそのままほとんど脚を使わず2周目の最初と同じ山に戻ってくる

 

 

さっきはここで集団に置いてかれたから

 

今度はせめてこの集団だけは話さないぞ

 

泣いて頼んででも待ってもらうんだ

 

脚はまだ生きてる

 

ずっと1人で練習して来たから

逆に脚は強くなってるのかも

 

だけど登りになるとみんなバラけて速い人達は先に行ってしまう

 

 

ダメだぁ〜また置いてかれる〜

 

やっぱり無理か…

辞める理由を考える④

 

 

その時、後ろからオートバイが

 

なぜ?

 

なんか地響きみたいな音が迫ってくる

 

 

ぎゃあ〜〜〜〜Σ(゚д゚lll)

210㎞の人達が来ちゃった〜

 

さっき一緒に走ってた人が言ってた

210㎞の人達に追いつかれたらもう関門突破は厳しいかもね〜

 

ってその210㎞の人達来てますけど…

 

なんか声がした

振り返る

 

あっーーーーー∑(゚Д゚)

 

この210㎞の大集団の先頭を

 

篠崎くんが僕と同じユニホームで引いてる

 

鳥肌が立って震えた

すげぇ〜すげぇよ

 

 

僕なにやってんだよ

最初の集団にも置いてかれて

だから看板にドロ塗るからこのユニホームなんて着ない方が良かったんだよ(T_T)

チクショ恥ずかしい

でもそれ以上に悔しい

そしてさらにそれ以上に篠崎くんすげぇ

 

僕なりにやれるとこまでやってやる

もう辞める理由は考えない

たとえ関門に引っかかろうが行けるところまで行く

 

2回目の山が終わる

あと60㎞

 

普段の練習だと思えば脚使って踏み続けてもなんとか保つ距離だ

 

こんなつもりじゃなかったけど

 

練習してた下ハン全開で飛ばすしかない

 

そのうちまた前に集団でもできてる事を期待して

 

しかしいつから平坦で1人でも40㎞出せるようになったのだろう僕は

 

同じ色のゼッケンの人達も抜き始める

 

というかみんな疲れて落ちて着たんだ

 

だったら最初からあんな飛ばさないでくれよそれに流された者がここにいるんですけど

 

毎週1人で180㎞走ってたからかなぜか僕は元気

 

そうか…折れたのは心だけだったんだ

 

そんなことしてるうちにまた前に20人くらいの集団発見

 

合流🎶

 

楽チン

 

みんな疲れてるみたいであまり速くない

 

僕の番になり先頭でスピードを上げるとついてこない

 

ついてこないのかついてこれないのかわからないけどまだみんな先の最後の登りのこと考えてるみたい

 

できたらこの集団で次の集団追いかけたいのに誰もその気はないみたいだ

 

合流してるには少し遅い

1人で飛び出るには僕が遅い

 

仕方なくそのまま行き前で何人か速そうな人見つけて乗り換えて行く

 

このペースならまだ完走のチャンスはあるのか?

 

ちゃんと調べてないからわからない

 

周りは疲れてるのか

登りで僕が飛び出て

下りで追いつかれる

やっぱり怖くて60㎞が限界

みんな70㎞ぐらいで行くよ

怖くないのか(汗)

だから登りで先に行っとかないと下りで引き離される

平地はみんなでローテという一定のリズムになる

 

隣の人と仲良くなる

このペースで完走できるのか聞く

なにがなんでも完走したいんですがと言ってみる

 

「その気持ちはここの10人ぐらいみんな一緒です。そのためにはこの良いローテのリズムを崩さないことです。」

頑張ります先生(`_´)ゞ

 

 

みんな辛そうになってきた

僕はなぜか元気

よく考えたらトライアスロンでは最初に言ったようにドラフティングが禁止だ

 

180㎞単独で行かなきゃならない

しかし今は単独で回してるのは登りだけ

平坦になるとみんなで回すから休める

 

 

ロードレースって面白い

先頭集団からはかけ離れ

ツールドフランスにでも出た気持ちとは程遠いけど

弱虫ペダルの登場人物くらいにはなってる気になれた

今の僕は杉本くんレベルだが

 

脚も残ってるし1人でも行けそうだけど、それが楽しくて少しでも長く続けていたいローテーション

 

最後の登りも越えて最後の関門もギリギリ越えてあとはゴールだけ

 

なんとかゴールできそうだ

 

 

たまらなく嬉しい

 

完走するだけでこんなに嬉しいのはいつぶりだろう

 

 

初めてのIRONMAN完走も目標の時間には程遠く嬉しいなんて気持ちは1ミリも感じなかった

 

そこからはずっと苦行だ

目標達成するまで辞めると公言した酒も飲めず

練習時間確保するために遊びも控えて

自転車乗るために車も売って

今は修行の時と自分に言い聞かせて

 

たまに周りで遊んでる奴みると羨ましくて嫌になってたけど、そんな事すら最近感じなくなってた

 

 

だけどね

それでもこんな風に

 

自分で掲げた目標や新しいことをひとつ達成できた時は、そんな苦労が全部吹っ飛ぶくらい嬉しい

 

今日は

初めてフルマラソン完走した時より

ウルトラマラソン完走した時より

すごく嬉しかった

 

何度も無理だと思って

辞める理由を4回も考えて

 

だけどその度に偶然にも必然的にも

 

昨日長野がIRONMANリタイヤしちゃって、せめてその悔しさ僕が取り返さなきゃって思ったり

 

もうダメだと思った時に後ろから篠崎くんが先頭で来たりして

 

僕の諦める気持ちをかき消してくれる

 

 

僕はレースの前に

楽しんできます!って言葉がすごく嫌いだ

なんだか思い通りにいかなくて結果が出なかった時の言い訳みたいに聞こえる

 

楽しめるかどうかは自分が出し切れるかどうかだと思う

練習をしないで準備万端じゃないレースが楽しいはずはない

 

知合いが最近SNSでこんな事言ってた

 

その人は女の子なのにIRONMANでハワイのチャンピオンシップとか行っちゃって凄い人なんだけど

 

「やっぱり、楽しく完走目標~!なんて言っていたけれど、しっかり練習もしないで、自分と戦わないでall out出来なかったレースは全然楽しくない!」

 

女の子でほんとにすげぇなと尊敬する

 

でも僕もそう思う

 

この2ヶ月それなりに僕なりにbikeの練習をしてきて

 

速くなりたくて

速くなれなくて

もがいて

真似して盗んで聞いて

できる限りのことをやってきた

 

結局、ツールド沖縄で最初の集団にはついて行けなかったけど

 

タイムギリギリだったけど

 

僕なりには満足してるし、だから結果楽しかった

 

嫌いだったbikeが少しだけ好きになったし

 

ロードレースって難しくてまだまだだけどもっとやりたいと思った

 

まるでロードレースは大人な自転車鬼ごっこみたいだった

大の大人が自転車乗って

必死に汗かいて

山登って

どうしたらゴールできるか必死にもがいて

自分でも一瞬笑えたけど

子供でもないのに大人になってこんなに夢中になれることがあるって幸せだ

20代に趣味は何?って聞かれても

仕事とキャバクラ

って答えてた僕からしたら

やっと生きてる気がする

 

ロードレースにまた出たい

篠崎くんみたいに先頭集団は引っ張れなくても、その1番後ろでもがいてついて行って葛藤してみたい

 

まだまだだけどチ◯ポの皮じゃなくて一皮むけた気がする

 

これで来年は210㎞に出れる

どうしたらあの最初の山でついて行けるの1年間考えよ

 

しかしなにより辛かったのはゴール後

30㎞離れたらホテルまで自走で帰らなきゃいけなかったこと

チーン

 

もうクタクタです。

 

IRONMANまであと3週間

今年は必ず12時間切って忘年会で飲みたい

もう苦行は懲り懲りだ

そして結局

ロードレースと呼んでいいのかわからない結果になったけど

IRONMANのいい練習にはなった

結局、自分の思っていた通りに人生はなる

 

 

長々とご静聴ありがとうございました

50㎞や100㎞もあるツールド沖縄

来年はみんなで来よう長野^_^

それまでダイエットと練習だね!

 

ホテルに帰って速攻

この場所は誰にも渡さねぇ〜

 

 

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