人生苦なくして楽なし〜長榮潔〜

IRONMAN Frankfurt European championship

 
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2013年人生はじめてのトライアスロン(swim bike run)に挑戦 15歳以来運動とは無縁の堕落した世界を生きて来た僕が 世界三大タイトルの IRONMAN ultramarathon100㎞ DMSサハラマラソン に死ぬまでに1度挑戦して完走してみたいと覚悟した 1㎞走れなかった32歳の僕が途方もない挑戦をしながら 人生に社会に経営に家族に生きるということに本気で向き合っている ロクデナシの僕にできるんだ他にできない人なんていない  人生はequalだ 仕事も家族も遊びもバランスが大事

IRONMAN Frankfurt 終了

 

今更ながら

トライアスロンは3種目であることを知る

 

今回のIRONMANはただ3種目をそれぞれ我武者羅にやっただけ

 

《swim》の時点で無理して疲れて

《bike》で売り切れて

《run》では走れず

 

トライアスロンって3種目だからそれぞれを個々に能力上げて

レース前にはその3つが1つにならなきゃいけないとつくづく感じた

 

僕は今回まるでそれができてなかった

 

ただバラバラに次の種目のことを考えずその場の事を必死にこなして

実際は一種目目でオールアウトだったかもw(ある意味目標は達成できたか?w)

 

そんなレース状況

 

【swim】

 

苦手なウェットスーツを久しぶりに着るかギリギリまで悩む

水温は24度ノンウェットは24.5度からだからギリギリ

淡水ということもあり着る決断

 

僕たちエイジグループのスタートの前にプロスタート

いつもならプロのスタートなんて見ないで自分の事で一杯一杯だけど今回は篠崎くんいるからもちろん最前列でプロのスタートを見る

 

篠崎くんが屈強な外国人に並んで泳いで行くのに見惚れて興奮して

後ろを振り返ってから気づく

 

「やべぇ必然的に3000人の最前列に並んじまった(・・;)」

 

 

 

 

 

オワタ∑(゚Д゚)

 

ローリングスタートだから自分がスタートをするまでタイムはスタートしないから後ろからで良かったのに

 

 

あきらめてそこそこの位置からスタート

 

今までで1番もみくしゃにされる

 

European championship

みんなかけてるものが違う

その最前列から

今更レースで左右の呼吸を練習しようとしてる輩が出ちまった

 

もちろんついて行けず

すぐに作戦変更

 

得意な方の呼吸で精一杯泳ぐ

bikeが不安になるが後のことなど考えられる状況じゃない

 

多分潰れはしない

 

なぜかそう思った

ここ最近でいまが1番体力はある

 

swim後半

2年前に作った慣れないウェットスーツを着たせいで太ももが締め付けられてツッテル

脚などまるで使ってないのに

この2年間で太ももが太くなり過ぎて2年前のサイズじゃ小さ過ぎる(T_T)

 

とりあえずなんとか途中から作戦変更したから1h17で上がる

 

 

【bike】

ウェットスーツを脱いだらまた太ももがツル

どんだけ締め付けられてたんだよ

だからウェットスーツは嫌いだ

 

とりあえずナオキさん特製のジャムパンを食べてbikeスタート

 

お〜TTバイクはやっぱり速い^_^

 

脚を使わないギリギリのところの負荷で走る

 

しかし異変にすぐ気づく

 

swimの時の太ももがツッテルのが何気に脚にきてる

bikeは保ちそうだがrunのことを考えると不安

 

マイッカ♡RUNのことはRUNの時に考えよっと♡

 

 

自分に言い聞かせて

 

軽く5時間台で走るから

必死に5時間台で走る

 

作戦にbikeも変更

 

試走した50㎞近くは調子良く走る

山もあるのに平均33㎞

悪くない

 

ただ50㎞以降の40㎞が見たこともないコースでうまく走れず

次に何が来るのか

この坂はどこまで続くのか

想定できずペースが落ちる

 

 

90㎞終えて2周目

 

お尻がパンパン

 

今までこんなにお尻に効くことなかったからある意味ちゃんとお尻を使えてるポジションにもなっているのだが

 

この痛さではRUNで走れる気がしない

 

 

今回の目標がRUNを3h30で走る事なのをさて置きbikeでとにかく6時間切ることに必死になる

 

しかし慣れない初のTTbike

ずっと同じ体勢を取ることにも

どう逃げるかにも

坂にも

 

とにかくあらゆる場面に慣れてない

 

ん?待てよ

TTbike買ってからはたして何回乗ったんだ?

 

数えて見るが

前回のIRONMAN後TTbikeをはじめて購入して

外を乗った回数 4回

 

よく考えたらさすがに7ヶ月で4回はやり過ぎだ

 

まるで乗りこなせてないのがわかる

 

それでもローラーズ効果と最高なbikeと最近柔軟性を重視したおかげかお尻がうまく使えてる(但し今まで使ったことがないところが使えてしまって走りながら筋肉痛)おかげでなんとか

 

 

5h59に間に合わせる

 

いや…間に合わせたつもりだった自分の時計では

 

だけどタイムトラッカーがトランジッションの近くにあったらしくレース後リザルトでは

 

6h00min42

 

 

おいっ!必死にこいだ意味!

 

42秒って…なんか悲しい

 

 

いや〜お尻はパンパンだし

こんなにちゃんと新しいニューbike乗ったの初だし

 

いい練習になったw

 

やっぱりダラダラ180㎞信号だらけのところでサイクリングしたりするだけじゃ改めてダメだと思う

 

なんで絶対にやろうと思ってた

 

魔のローラー6時間をやらなかったのか自分を怨む

 

トランジッションで撃沈して項垂れる

 

ここで辞めようか悩む

 

とても走れる脚じゃない

 

考えなくても3時間台など出せる状況じゃない

 

トレニックワールド1周目(トレイル50㎞)が終わった時より酷い脚の状態だ

 

 

そうか!?

トレニックワールド100mileの練習だと思えばいいんだ♡

 

 

【run】

 

そんなくだらないことを考えて

苦行のRUNをスタート

さぁ、もう戻れないw

 

 

出始めてすぐに気づく

 

脚が動かない

 

よく考えたら

 

前回のIRONMAN後

 

bikeの後にrunをするブリック練習的なこと1回もしてないw

 

ただ走れるだけじゃ

トライアスロンの後のRUNでは何の役にも立たないことを気づかされる

 

なんて反省だらけの今回のレースなんだw

 

とりあえず目標のオールアウトは

bike終了時でやりきってしまった

 

つまり僕のトライアスロンはbikeで終わった

 

脚が痛いと言うのでもなく重いのでもなく

 

既にお尻が動かない

 

それに付け加えてなんとも暑い

 

酷暑だ

 

覚悟はしてたがここまで暑いとは

 

暑さで何度も水をかぶる

 

すると

 

こんなに暑いのに寒気が

手足が痺れてきた

 

マズイ…

 

気づけばRUNに入って水以外とれなくなってる

 

このままじゃ倒れる(倒れたことないからわからないけどw)

 

次のエイドまで行き

 

 

木陰で寝るw

 

当たり前だがスタッフが何度も来る

 

返答する力もなくシカトしてたら

 

当たり前だが治療班を連れて来る

 

ありきたりだが

 

Are you OK ?

 

と何度も言われる

 

腹が立つ

 

大丈夫に見えるのかよ

 

そもそもこんな暑い中こんなキツイことやってるだから大丈夫な奴なんて1人もいないだろ…

 

最大限大きな声で

 

 

 

I’m Fine!!

 

 

「こんなに暑いのに寒気がして手足が痺れるけど、ちょっと休めば治るから少し寝かせろ」

 

なんてEnglishが言えたら僕はベルリッツをクビにはなってない

 

 

しかし僕の気迫と

I’m Fineとはなんとも使える英語だ

さすが中学校の英語の教科書1ページ目で教えるだけある

 

みんな引き下がった

 

 

30分寝たら復活してまた走り始める

 

脚は少し回復したが

頭が朦朧としてると意味のわからないことばかり考える

 

 

IRONMANの海外レースではRUNのコースで地面に応援メッセージがたくさん落書きされてる

 

 

こんな感じで

 

 

 

 

 

そしてよく

 

Go John!!

とか

Go Monster!!

 

みたいに書いてある。

そこで思ったのだが

チームの先輩にGoさんという方がいるのだがGoさんに応援メッセージを書くときは

 

Go Go!!

みたいになっちゃうなと

毎回応援メッセージの上を通るたびに思って1人でニヤけてたw

 

ハッキリ言ってそれどころじゃないのにそんな事を考えてる時点でもはや思考回路がおかしい

 

でもGo Go!!は面白いなw

 

 

そしてなんとか4周回帰ってきてゴール

 

こんなに辛かったIRONMANのRUNはなかった

 

 

僕は毎回

IRONMANでゴールをするときにお辞儀をする

 

それはここまでレース中

醜いことばかり考える

 

swimで顔面殴られればやり返してやろうかなと思うし

bikeでキツイ時に声をかけられれば皮肉に聞こえるし

runでは辞めちゃおうかなとかばっかり考える

 

だけどフィニッシュラインを通る時だけは

 

その全てを謝りたくなる

そして

それは感謝に変わる

 

 

走れる感謝

来れる感謝

家族に

会社の子に

仲間に

応援してくれた人に

待っててくれた人に

帰る場所があることに

 

本当に都合のいい人間だと思う

 

自分が辛く苦しいときは

醜いことばかり考えて

自分が報われたときは

感謝に変わる

 

その謝罪の意も込めて頭を下げてるのかもしれない

 

僕が欲しいのは

強靭な肉体ではない

揺るぎない強い心だ

 

そしてそれは自分が切羽詰まった時にこそ本音が現れる

 

そこをもっと深く鍛錬していきたい

 

困難なレースに出ると

そんな自分の本心に向き合える

 

向き合って認めてはじめて強くすることもできると思う

 

 

僕の心はまだまだだ

 

 

 

僕がIRONMANを目指した頃

それに刺激されて何人も会社の子たちも挑戦した

ゴールしたもの脱落したものいた

 

はじめの2年ぐらいは一緒にやってたのだが

中途半端に真面目に練習しないのに嫌気もさして

僕は僕の道を目指した

もっと本気でやりたかったから

 

 

だけど最近また来年のケアンズ目指してIRONMANに挑戦したいと言う子達が出てきてる

 

どうせまたまともに練習もしないで海外旅行でも行きたいと言うだけだろと思ってむしろ行くのを止めてた

 

IRONMANは甘くない

僕はそこそこ本気でやってると思ってたけど今回のEuropean championshipに来て見て

僕が3000人の中で1番中途半端だと感じた

 

その僕より甘い考えなら辞めたほうがいい

ケガだって危ないし、なによりちゃんと練習しなきゃ挫折感を味わうだけだ

 

だけど今回European championshipを見て感じたのは

 

 

IRONMANはやった方がいい

 

 

いや

 

やった人間とやってない人間とでは

 

大きな差がある

 

しっかりとした練習を積んで

三種目を効率良く計画して

自分をマネジメントして

 

トライアスロンをやってる人に経営者や仕事ができる人が多いのはある意味

必然なのかもしれない

 

仕事が忙しい

家庭が忙しい

 

そんな事はみんな一緒だ

 

今回のフランクフルトの大会3000人の中にも

 

おそらく宝くじが当たって遊んで暮らせるからIRONMANやってるなんて人はいない

 

みんな

仕事も家族もそれぞれになにかを抱えてその上で自分の向上のために挑戦してる

 

できない言い訳は探し出せばキリがない

 

みんなそれを払拭して挑戦してるんだ

 

 

そしてやっぱり

 

IRONMANにはやるだけの価値がある

 

 

どんなに醜い僕みたいな人間でも

あのフィニッシュライン

IRONMANロードを通る時だけは

 

主役になれる

 

 

そしてあそこは少なからず努力をしてきた人間しか通ることは許されない

 

 

そう感じた時に

 

うちの子達にも是非

 

IRONMANロードを通ってほしい

 

そう心から思った

 

まだ1年ある

 

しっかり自己管理できれば十分挑戦できる期間だ

 

 

たとえ不納得な結果でも

 

やっぱりIRONMANのゴールは嬉しい

 

 

 

 

 

いや〜疲れた(笑)

終わったら好きなだけ水を飲めるw

 

 

 

 

 

とりあえずなんとか

4週連続4連戦

3連戦目のIRONMANが終わった

あと1つ来週おんたけトレイル100㎞

 

第1週目 SPAトレイル72㎞

第2週目 鎌倉OWS3㎞ 葉山OWS4.5㎞

第3週目 IRONMAN Frankfurt

第4週目 おんたけトレイル100㎞

 

 

あぁ〜走れる気がしないw

だけど来週のおんたけなんとか完走すれば来年のUTMBのポイントに達するからなんとかしなきゃ(T_T)

 

 

2017.7.10 長栄潔

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