IRONMAN Frankfurt European championship

IRONMAN Frankfurt 終了
今更ながら
トライアスロンは3種目であることを知る
今回のIRONMANはただ3種目をそれぞれ我武者羅にやっただけ
《swim》の時点で無理して疲れて
《bike》で売り切れて
《run》では走れず
トライアスロンって3種目だからそれぞれを個々に能力上げて
レース前にはその3つが1つにならなきゃいけないとつくづく感じた
僕は今回まるでそれができてなかった
ただバラバラに次の種目のことを考えずその場の事を必死にこなして
実際は一種目目でオールアウトだったかもw(ある意味目標は達成できたか?w)
そんなレース状況
【swim】
苦手なウェットスーツを久しぶりに着るかギリギリまで悩む
水温は24度ノンウェットは24.5度からだからギリギリ
淡水ということもあり着る決断
僕たちエイジグループのスタートの前にプロスタート
いつもならプロのスタートなんて見ないで自分の事で一杯一杯だけど今回は篠崎くんいるからもちろん最前列でプロのスタートを見る
篠崎くんが屈強な外国人に並んで泳いで行くのに見惚れて興奮して
後ろを振り返ってから気づく
「やべぇ必然的に3000人の最前列に並んじまった(・・;)」
オワタ∑(゚Д゚)
ローリングスタートだから自分がスタートをするまでタイムはスタートしないから後ろからで良かったのに
あきらめてそこそこの位置からスタート
今までで1番もみくしゃにされる
European championship
みんなかけてるものが違う
その最前列から
今更レースで左右の呼吸を練習しようとしてる輩が出ちまった
もちろんついて行けず
すぐに作戦変更
得意な方の呼吸で精一杯泳ぐ
bikeが不安になるが後のことなど考えられる状況じゃない
多分潰れはしない
なぜかそう思った
ここ最近でいまが1番体力はある
swim後半
2年前に作った慣れないウェットスーツを着たせいで太ももが締め付けられてツッテル
脚などまるで使ってないのに
この2年間で太ももが太くなり過ぎて2年前のサイズじゃ小さ過ぎる(T_T)
とりあえずなんとか途中から作戦変更したから1h17で上がる
【bike】
ウェットスーツを脱いだらまた太ももがツル
どんだけ締め付けられてたんだよ
だからウェットスーツは嫌いだ
とりあえずナオキさん特製のジャムパンを食べてbikeスタート
お〜TTバイクはやっぱり速い^_^
脚を使わないギリギリのところの負荷で走る
しかし異変にすぐ気づく
swimの時の太ももがツッテルのが何気に脚にきてる
bikeは保ちそうだがrunのことを考えると不安
マイッカ♡RUNのことはRUNの時に考えよっと♡
自分に言い聞かせて
軽く5時間台で走るから
必死に5時間台で走る
作戦にbikeも変更
試走した50㎞近くは調子良く走る
山もあるのに平均33㎞
悪くない
ただ50㎞以降の40㎞が見たこともないコースでうまく走れず
次に何が来るのか
この坂はどこまで続くのか
想定できずペースが落ちる
90㎞終えて2周目
お尻がパンパン
今までこんなにお尻に効くことなかったからある意味ちゃんとお尻を使えてるポジションにもなっているのだが
この痛さではRUNで走れる気がしない
今回の目標がRUNを3h30で走る事なのをさて置きbikeでとにかく6時間切ることに必死になる
しかし慣れない初のTTbike
ずっと同じ体勢を取ることにも
どう逃げるかにも
坂にも
とにかくあらゆる場面に慣れてない
ん?待てよ
TTbike買ってからはたして何回乗ったんだ?
数えて見るが
前回のIRONMAN後TTbikeをはじめて購入して
外を乗った回数 4回
よく考えたらさすがに7ヶ月で4回はやり過ぎだ
まるで乗りこなせてないのがわかる
それでもローラーズ効果と最高なbikeと最近柔軟性を重視したおかげかお尻がうまく使えてる(但し今まで使ったことがないところが使えてしまって走りながら筋肉痛)おかげでなんとか
5h59に間に合わせる
いや…間に合わせたつもりだった自分の時計では
だけどタイムトラッカーがトランジッションの近くにあったらしくレース後リザルトでは
6h00min42
おいっ!必死にこいだ意味!
42秒って…なんか悲しい
いや〜お尻はパンパンだし
こんなにちゃんと新しいニューbike乗ったの初だし
いい練習になったw
やっぱりダラダラ180㎞信号だらけのところでサイクリングしたりするだけじゃ改めてダメだと思う
なんで絶対にやろうと思ってた
魔のローラー6時間をやらなかったのか自分を怨む
トランジッションで撃沈して項垂れる
ここで辞めようか悩む
とても走れる脚じゃない
考えなくても3時間台など出せる状況じゃない
トレニックワールド1周目(トレイル50㎞)が終わった時より酷い脚の状態だ
そうか!?
トレニックワールド100mileの練習だと思えばいいんだ♡
【run】
そんなくだらないことを考えて
苦行のRUNをスタート
さぁ、もう戻れないw
出始めてすぐに気づく
脚が動かない
よく考えたら
前回のIRONMAN後
bikeの後にrunをするブリック練習的なこと1回もしてないw
ただ走れるだけじゃ
トライアスロンの後のRUNでは何の役にも立たないことを気づかされる
なんて反省だらけの今回のレースなんだw
とりあえず目標のオールアウトは
bike終了時でやりきってしまった
つまり僕のトライアスロンはbikeで終わった
脚が痛いと言うのでもなく重いのでもなく
既にお尻が動かない
それに付け加えてなんとも暑い
酷暑だ
覚悟はしてたがここまで暑いとは
暑さで何度も水をかぶる
すると
こんなに暑いのに寒気が
手足が痺れてきた
マズイ…
気づけばRUNに入って水以外とれなくなってる
このままじゃ倒れる(倒れたことないからわからないけどw)
次のエイドまで行き
木陰で寝るw
当たり前だがスタッフが何度も来る
返答する力もなくシカトしてたら
当たり前だが治療班を連れて来る
ありきたりだが
Are you OK ?
と何度も言われる
腹が立つ
大丈夫に見えるのかよ
そもそもこんな暑い中こんなキツイことやってるだから大丈夫な奴なんて1人もいないだろ…
最大限大きな声で
I’m Fine!!
「こんなに暑いのに寒気がして手足が痺れるけど、ちょっと休めば治るから少し寝かせろ」
なんてEnglishが言えたら僕はベルリッツをクビにはなってない
しかし僕の気迫と
I’m Fineとはなんとも使える英語だ
さすが中学校の英語の教科書1ページ目で教えるだけある
みんな引き下がった
30分寝たら復活してまた走り始める
脚は少し回復したが
頭が朦朧としてると意味のわからないことばかり考える
IRONMANの海外レースではRUNのコースで地面に応援メッセージがたくさん落書きされてる
こんな感じで
そしてよく
Go John!!
とか
Go Monster!!
みたいに書いてある。
そこで思ったのだが
チームの先輩にGoさんという方がいるのだがGoさんに応援メッセージを書くときは
Go Go!!
みたいになっちゃうなと
毎回応援メッセージの上を通るたびに思って1人でニヤけてたw
ハッキリ言ってそれどころじゃないのにそんな事を考えてる時点でもはや思考回路がおかしい
でもGo Go!!は面白いなw
そしてなんとか4周回帰ってきてゴール
こんなに辛かったIRONMANのRUNはなかった
僕は毎回
IRONMANでゴールをするときにお辞儀をする
それはここまでレース中
醜いことばかり考える
swimで顔面殴られればやり返してやろうかなと思うし
bikeでキツイ時に声をかけられれば皮肉に聞こえるし
runでは辞めちゃおうかなとかばっかり考える
だけどフィニッシュラインを通る時だけは
その全てを謝りたくなる
そして
それは感謝に変わる
走れる感謝
来れる感謝
家族に
会社の子に
仲間に
応援してくれた人に
待っててくれた人に
帰る場所があることに
本当に都合のいい人間だと思う
自分が辛く苦しいときは
醜いことばかり考えて
自分が報われたときは
感謝に変わる
その謝罪の意も込めて頭を下げてるのかもしれない
僕が欲しいのは
強靭な肉体ではない
揺るぎない強い心だ
そしてそれは自分が切羽詰まった時にこそ本音が現れる
そこをもっと深く鍛錬していきたい
困難なレースに出ると
そんな自分の本心に向き合える
向き合って認めてはじめて強くすることもできると思う
僕の心はまだまだだ
僕がIRONMANを目指した頃
それに刺激されて何人も会社の子たちも挑戦した
ゴールしたもの脱落したものいた
はじめの2年ぐらいは一緒にやってたのだが
中途半端に真面目に練習しないのに嫌気もさして
僕は僕の道を目指した
もっと本気でやりたかったから
だけど最近また来年のケアンズ目指してIRONMANに挑戦したいと言う子達が出てきてる
どうせまたまともに練習もしないで海外旅行でも行きたいと言うだけだろと思ってむしろ行くのを止めてた
IRONMANは甘くない
僕はそこそこ本気でやってると思ってたけど今回のEuropean championshipに来て見て
僕が3000人の中で1番中途半端だと感じた
その僕より甘い考えなら辞めたほうがいい
ケガだって危ないし、なによりちゃんと練習しなきゃ挫折感を味わうだけだ
だけど今回European championshipを見て感じたのは
IRONMANはやった方がいい
いや
やった人間とやってない人間とでは
大きな差がある
しっかりとした練習を積んで
三種目を効率良く計画して
自分をマネジメントして
トライアスロンをやってる人に経営者や仕事ができる人が多いのはある意味
必然なのかもしれない
仕事が忙しい
家庭が忙しい
そんな事はみんな一緒だ
今回のフランクフルトの大会3000人の中にも
おそらく宝くじが当たって遊んで暮らせるからIRONMANやってるなんて人はいない
みんな
仕事も家族もそれぞれになにかを抱えてその上で自分の向上のために挑戦してる
できない言い訳は探し出せばキリがない
みんなそれを払拭して挑戦してるんだ
そしてやっぱり
IRONMANにはやるだけの価値がある
どんなに醜い僕みたいな人間でも
あのフィニッシュライン
IRONMANロードを通る時だけは
主役になれる
そしてあそこは少なからず努力をしてきた人間しか通ることは許されない
そう感じた時に
うちの子達にも是非
IRONMANロードを通ってほしい
そう心から思った
まだ1年ある
しっかり自己管理できれば十分挑戦できる期間だ
たとえ不納得な結果でも
やっぱりIRONMANのゴールは嬉しい
いや〜疲れた(笑)
終わったら好きなだけ水を飲めるw
とりあえずなんとか
4週連続4連戦
3連戦目のIRONMANが終わった
あと1つ来週おんたけトレイル100㎞
第1週目 SPAトレイル72㎞
第2週目 鎌倉OWS3㎞ 葉山OWS4.5㎞
第3週目 IRONMAN Frankfurt
第4週目 おんたけトレイル100㎞
あぁ〜走れる気がしないw
だけど来週のおんたけなんとか完走すれば来年のUTMBのポイントに達するからなんとかしなきゃ(T_T)
2017.7.10 長栄潔