人生苦なくして楽なし〜長榮潔〜

悪夢のしっぺ返し

 
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2013年人生はじめてのトライアスロン(swim bike run)に挑戦 15歳以来運動とは無縁の堕落した世界を生きて来た僕が 世界三大タイトルの IRONMAN ultramarathon100㎞ DMSサハラマラソン に死ぬまでに1度挑戦して完走してみたいと覚悟した 1㎞走れなかった32歳の僕が途方もない挑戦をしながら 人生に社会に経営に家族に生きるということに本気で向き合っている ロクデナシの僕にできるんだ他にできない人なんていない  人生はequalだ 仕事も家族も遊びもバランスが大事

シドニーtoメルボルン移動日

 

 

朝9時には起きなくては空港に間に合わない事は重々わかっていた

 

僕にとって朝の9時に起きる事はむしろ遅起きだ

 

しかし記憶がなくなるほど飲み明かしたのと

先週のヨーロッパ旅行での時差ボケから朝の調子が悪い

 

そんな僕に相方のKAIの声が響く

 

「早く起きないと乗り遅れますよ!」

 

と隣のベッドから聞こえる

 

なんとか薄眼をあけてみる

 

KAIも寝ている…おまえもかいっ

 

 

 

頭が痛くて痛くて持ち上がらない

どうやって帰ってきたのかもよく覚えていない

 

タクシーに乗ったにしてもシラフでも言いにくかった今回の宿泊先の地名

 

『Woolloomooloo』

 

これを酔っ払って記憶ない中どう言えたのか不思議だ

 

 

そんなことより起きなきゃメルボルンに行けない

 

まぁ行けなくてもシドニー素晴らしいしいいか

とか妥協案が頭を過る

 

KAIもブツブツ言ってる

 

そして2人共に二度寝

 

 

前日朝の6時から走って泳いでた奴が9時にベットから顔を上げる事すら出来ないなんて

 

人生は不思議だ

 

とても同じ人間とは人生とは思えない

 

そんな事より今は寝たい

 

 

しかし何故か2時間後には意外とスッキリ目が醒める

 

 

そしてもちろんメルボルン行きのフライトには間に合わないのですがホテルはメルボルンで予約してるのでチェックアウトの準備をしながら予約した航空会社のANAへ電話する

 

 

ホテルは流石は高級ホテル

最高に可愛いアジア人のフロントのお姉さんが12:00pmでいいですよと二日酔い丸出しの僕らに笑って優しく言ってくれる

 

この調子でフライトも次の便に無料で変更してくれないかなとあわい期待をしながらコール

 

 

僕はここでまだ酔っ払っているのか耳を疑う言葉を聞く

 

 

「オーストラリア国内線を予約通りにならなかったので帰国日の羽田行きのフライトの権利も無効になりました」

 

 

なんでやねん

 

さすがにタダで同日の次の便に変更してくれと言うのは都合が良すぎたのはわかる

 

だけどなんで3日後の日本に帰るためのフライトの権利まで失わなきゃいけないんだよ

 

そもそも今日乗り遅れた飛行機は

 

バージンエアーラインというオーストラリアのLCC

帰国は3日後の全日空

 

それがなぜバージンエアーラインに乗り遅れて3日後の帰国のフライトまで乗れなくなるのよ

 

意味がわからないが僕は夢でも見てるのだろう

 

そう思って再度シャワーを浴びてから確認すると

 

予約はまとめてANAのホームページからしたから順を追って乗ってくれないとその後のフライトの権利もなくなるとかなんとか

 

じゃあどうしたらいいのか聞くと

 

再度、現在の価格で新しくチケットを購入してくださいとの事

 

なぜ誰が

いま手元にお金も払った3日後のチケットがあるにも関わらず、直前で倍以上する同じチケットを買うのか謎でならない

 

なんだこの悪しきルールは

 

誰の為にもなってないじゃないか

 

 

終いには

 

ANA「そもそも今日乗り遅れたお客様が悪いですよね?」

 

いや…それを言われたらなにも言えないけど

さすがに乗り遅れた分じゃなくて3日後のチケットまで無効にさせるとは思いもしなかったよ

 

それがわかってたら9時に無理やりでも起きたと言うのは余りもタラレバだが

 

 

とりあえずホテルはメルボルンなので国内線を買い直してメルボルンに向かう

じゃなきゃ今日寝るところもない

 

そしてコードシェア便の様な形だったことも思い出しバージンエアーラインにも問い合わせる

 

もちろん堪能な英語でKAIが

 

いて良かったつぼ八みたいな感じだ

 

すると驚くことにバージンエアーラインの方は

 

乗り遅れた分は無効だが

3日後の帰国日のフライトは生きてるから乗れると言ってる

 

 

ですよね?ですよね?

 

そんなわけないですよね?

 

 

一瞬ホッとするも不安を取り除くためにANAに電話する

 

バージンエアーラインが乗れると言ってる事を伝えると

少し待たされて

 

ANA「乗れません」

 

の一言。

 

いや…いや…バージンエアーラインは乗れると言ってますよ?

と伝えても乗れないの一点張り

 

終いには

ANA「じゃあ3日後の当日に試してみればいいじゃないですか乗れないから」

と言われる始末

 

そんなこと言われてあと3日間メルボルンで過ごせるかよ(´Д` )

 

気が気じゃないじゃないか

 

再度バージンエアーラインに問い合わせる

 

「オールライト」の一言

 

なんやねん

 

てかこれそっちの二者で話し合ってくれ(´Д` )

 

この繰り返しをかれこれ6時間

 

もはや意味がわからない

 

コードシェアの

バージンエアーラインは乗れると言い張る

ANAは乗れないと言い張る

 

もはや乗れないなら乗れないで次の方法を探した方がマシなのでせめて正解を教えてくれ

 

 

不安なまま夜の予約してたレストランにも間に合わない

 

電話を入れると予約時に登録したクレジットカードから違約金1人2万円を引き落とすと言われる

 

なんなんだこの展開

 

それだけは勘弁してほしいと言うと

 

ドレスコードもいらないからそのまま空港から迎えと言われて

向かう

 

インターコンチネンタルホテルの最上階のこの旅行最高の高級店

入口がワインセラー

 

そこに僕…海パン…

 

 

 

 

 

もう二ホンニカエリタイ

 

飛行機の問題はまだ未解決

当日にチェックインしてみないと乗れるかわからないまま

 

酒を飲む気にもなれない

 

朝走るにも大雨

 

 

もはや相性が合わなすぎるメルボルン

 

思い返せば年間10本のIRONMANに挑戦した年

最後の10本目がメルボルン

まさかの土壇場でIRONMANメルボルンはF1とかぶって大会中止

 

そんなことあるのか?

 

とあの時も思ったが

 

今回もまたそんなことあるのか?

 

ばかりだった街メルボルン

 

 

そして

 

帰国日当日

 

僕ら4人は生きた心地のしなかったメルボルンを後に空港へ向かう

 

 

 

 

あっさりチェックインできる

 

 

なんなんだぁ全日空!!

 

 

本気でぼくは声を大にして言いたい

 

 

あの対応はクソだ全日空!!

 

 

引っ張った挙句

結局はキャバクラで飲み過ぎて

フライト乗り過ごして

最悪な結果になりかけて

中悪ぐらいの結果で済んだ

 

つまり

 

全てはあの夜、調子に乗り過ぎたことのしっぺ返しなのだ

 

人生は調子に乗れば否応なく痛い目に合う

 

にしても一晩キャバクラでハシャいだ見返りがこんなにも僕らを苦しめるとは思わなだった

 

反省

 

 

日本で豚汁食いたいナウ

 

 

 

完.

 

 

メルボルンのホテルになんか見覚えのある絵が飾ってあった

 

 

 

 

 

 

 

ん?

 

 

 

なんだっけ?

 

 

 

 

 

あっ!?

 

 

 

 

ブルゾンさんだw

 

 

 

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