人生苦なくして楽なし〜長榮潔〜

弾丸北海道で見つけたもの

2018/07/23
 
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2013年人生はじめてのトライアスロン(swim bike run)に挑戦 15歳以来運動とは無縁の堕落した世界を生きて来た僕が 世界三大タイトルの IRONMAN ultramarathon100㎞ DMSサハラマラソン に死ぬまでに1度挑戦して完走してみたいと覚悟した 1㎞走れなかった32歳の僕が途方もない挑戦をしながら 人生に社会に経営に家族に生きるということに本気で向き合っている ロクデナシの僕にできるんだ他にできない人なんていない  人生はequalだ 仕事も家族も遊びもバランスが大事

 

7月のトレラン大雪山ウルトラトレイル80㎞

 

先日の地元のおばちゃん達の田舎汁(勝手に命名)にテンション上がって

午前2時起き気合を入れる

気合を入れると言ってもいつもと変わらない2時間前の準備をするだけ

座禅 ヨガ ストレッチ ウ○チ 朝飯 着替え

50㎞離れたスタート地点に20分前に着く

 

スタートの号砲と共に勢い良く出る

ここでだいたい体の調子がわかる

彩の国100mileの時はすこぶる軽かった

あの時が多分僕のピークだ

あれ以来あの翼の生えた様な軽さは味わっていない

とは言え今日の目標は上位3%

200人くらい出てるから6位以内

上位5位の人って極端に速いから今日はキツい戦いになる

このレースが終われば夏休みをエンジョイしようと言い聞かせ粘る

スタートすぐTOPの選手だけやけに速い

あれは試走もしてるしズバ抜けた速さだからか誰もついて行かないので

5番目辺りをキープして走る

 

感じのいい人が話しかけてくれて談笑しながら前を目指す

よく道を間違えるので先に行ってくださいと言われるが

僕も良く間違えるので

前の人について行くことで意見一致

 

テープは出てるし道はあってる

するとスタートから20㎞地点辺りで

 

スタート地点に戻って来る

 

ほえっ?!

前の人もまだいる

というより前の上位6番まで全員いる

テープもある

なのになぜスタート地点?

 

 

するとスタッフの人が大慌てで

 

「スタートしてからずっと道間違えてます。これ17㎞のレースのコースを走ってスタート地点に帰って来ちゃった感じです」

 

んなことあるのかよ10人も揃ってΣ(・□・;)

※あとあと地図を確認するとスタート後1㎞のロードですでにまちがってるけれどそこってまだスタッフもいたよねw  そもそも気になるのはなぜ1番に飛び出た選手は看板も見ないで自信満々に曲がって行ったのだろう?w てかその後3㎞地点ぐらいでロードから山に入るときにどれくらい後ろが来てるか振り返ったらほぼ全員来てた気がするけど全員ロスト?w

 

とりあえず20㎞走って来てここからもう一度再スタートしても良いとのことだが僕は完全に帰りの飛行機が間に合わない予感

しかし上位5位までの選手はためらいもなく再スタートする

マジか…。。

この意志の強さと決断力がトップ選手なんだなと目の当たりにさせられる

 

しかし僕は諦めて帰る

一つ後ろにいた珍しくフランス人なのにEnglishが堪能な日本人に親しみのある選手と仲良くなると

俺はこの前も日本の大会でロストした。どうなってるんだ日本は?と怒ってる

僕つい謝る

どこのレースか聞くと

『OGOSE』

おいその名前を気安く出すんじゃねぇトラウマだ

なんでも50㎞レースで先頭を走ってたのに矢印が付け替えられてロストしたと言う。

今日もロストしてるところを見るとあなたにも問題がある。

その選手、スッタフに車でコースの途中まで運べ!と通訳しろと無茶振りさせられて車でコースに戻って行ったw(ゼッケンは外して)

モンブランでTDSに出るらしいからまた会えてもあなたにだけはついて行かない(笑)

 

コースを間違ったのは自分のせい

だけれど

そこから再スタートできなかった弱さと

この日もしもロストがなくてもあまり調子が良くなく最後まで順位を保てたとは思えない

 

それがやるせない。

 

何しにこんな遠くまで来たのかと憂鬱な気持ちで落ち込んでいる

なんだこれはただの弾丸北海道旅行か

いつもより少し長く朝RUNしに来ただけか

 

悩んでもしょうがないので

朝ラーメンを食べる

 

 

 

やりきってない後のラーメンは食えても嬉しくない

 

旭川と言えば『氷点』の三浦綾子さん

そうだ記念館に1度行って見たかったんだ!

 

 

 

何か大切なことを忘れてる

 

そうだ

 

旭川には彼がいた

 

ゴキゲン鳥で何年も働いていた彼が

 

彼と会わずしてこの旅は終わらない

 

と言うことでラーメン食ったばっかでまたラーメン屋に

 

 

元気に働いていた!

しかも綺麗でいい店じゃないか!

 

 

 

 

奇跡的にラーメン以外に豚丼もあったw

 

 

 

美味いやんけ♡

 

 

会社の仲間が辞めてしまうことはどんな事情であれ何度も味わっても苦手だ

女にフラれることは人生で何度か味わっているうちに屁でもなくなったのに

会社の仲間が辞めてしまう時は

めでたくてもなんでも

どうしても寂しい

 

彼が辞めた時も

あまり本位な事情ではなかったし

やると決めたことを最後までやり通せず

なんとなくその現場から逃げたくて

地元北海道に帰る道を選んでしまった彼を

心から祝福はできなかったし

かと言って何もできない自分の無力さを突きつけれらた

 

だから今回、旭川に来ても寄ろうかどうしようか悩んでた

結局自分にとって楽な道を選んだと決めつけていた彼を見ても

なんの足しにもならないと思ってた

 

だけれど来て見たお店は良いお店で

決して甘くはなさそうな社長さん夫婦が営んでいるお店だった

 

僕も飲食店の端くれ

お店を見ればそのたたずまいで

良いお店か悪いお店かくらいわかる

 

そのお店はキッチンもとても綺麗で

新しい新聞がキチッと並んで

挨拶をしたら社長さんが丁寧に頭を下げてくれて

 

一瞬で良いお店だとわかった。

 

そんなお店で働けていることが嬉しかったし

もしかしたらうちなんかより厳しい環境なのかもしれない

だけれどそこで必死に働く彼を見たら

自分の小ささを受けてなんだかほっこりした

 

会社の仲間が中途半端なところでゴキゲンファミリーを辞めて

飲食を始めても上手くなんて行くはずないといつもやりきれない気持ちになる

ちゃんと一つのことをやり通してから次のステップに言って欲しいと

 

下北沢の磯くんの時もそうだったけど磯くんが働くお店を見たらなんだか安心してそれ以上にもっと自分も負けない様に頑張らなきゃと感じれた

今回の石部くんのお店も見て食べれたらなんだか全てが許せてむしろ自分がちっぽけに見えてもっと大きくなろうと思えた。

 

次はあいつの番だ

チリチリまさが京都でお店を出す

順序が正しかったのか一つ一つやりきったのかはわからない

だけどあいつもきっといいお店にしてほしい

 

飲食ってすげぇとあらためて思わされた

 

辞めた子がまた違うどこかで飲食をしてるとそこでその子の結晶を食せる

こんな商売はない

口にすれば全てがわかると言っても過言ではない

 

それが栃木の山奥でも極寒の北海道でも京都でも

うちを辞めた子たちの新しいお店に行けるのは

飲食の社長の大特権かもしれない

 

何しに来たのかわからなくなりそうな旭川だったけど

最後の最後で

大切なものに気づかせてくれた

ありがとう

 

あっ!?チリチリに電話しろって言われてたの忘れてたwまた怒られるw

 

 

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2013年人生はじめてのトライアスロン(swim bike run)に挑戦 15歳以来運動とは無縁の堕落した世界を生きて来た僕が 世界三大タイトルの IRONMAN ultramarathon100㎞ DMSサハラマラソン に死ぬまでに1度挑戦して完走してみたいと覚悟した 1㎞走れなかった32歳の僕が途方もない挑戦をしながら 人生に社会に経営に家族に生きるということに本気で向き合っている ロクデナシの僕にできるんだ他にできない人なんていない  人生はequalだ 仕事も家族も遊びもバランスが大事

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