〓IRONMANへの道.〓

人生苦なくして楽なし〜長榮潔〜

燃え尽きたぜ…真っ白にな…

 

2年越しの湘南OWS10㎞

2年前は波が強かったこともあり初めてだったこともあり開始1㎞で21分にて関門1分オーバーで終了

自分の今までのIRONMANのタイムからしたらギリギリクリアできるだろうと舐めていたこともあり気軽に行ったのもいけなかったのかもしれない

わずか20分でレースが終わるというあの屈辱と衝撃から2年越しにも関わらず本気になったのはわずか3週間前という体たらくぶり


10㎞は無理でも5㎞までは行きたい!!


3週間のキツかった練習と根拠のない自信を引き連れていざ出陣!!

 

レース当日の朝


スタート会場の近くに新しくできたホテルを見つける
しかもプレオープンで安い!!

しかも温泉付き♨️

湘南で温泉付きの宿はほぼない


これは幸先がいい

トライアスロンやトレランと違って朝も遅い9時スタート

ホテルで子供達を朝風呂入れて朝メシ食わせてからゆっくり出る

新しいホテルに興奮し過ぎて朝メシを食い過ぎたのは気になるがすぐ使い切るだろう

僕はレースの時になんのレースでもなるべく前泊するようにしている
とくにトレランとかは田舎で地域活性化も踏まえてイベントをやっているのに
レースに出て終わってすぐ帰ったらただ荒らしに行ったのと変わらない
少しでもその地域の経済に貢献できればいいと本気で思ってる
仕事でもなんでも互いにメリットのあることじゃなきゃ続かない

そして質よりもなるべくスタート会場から近い場所にして朝ゆっくり出たい

今日もギリギリで出て30分前くらいにスタート地点

早く行ってもけっきょくやることなんて大してないのさ


この3週間で僕のスイマー嫌いは悪化したので全員敵に見える

そもそもオープンウォーターはスタートでバトルにもなるし仲良しこよしでやってもしょうがないからいいか


トップを狙っている人は前に出てくださいとアナウンスが流れる

もちろん僕はトップなんて1ミリも狙ってないが逆に僕のタイムだとギリギリ過ぎて1歩でも前から出ないと距離的に間に合わない

てことで1番前にw


バトルにはIRONMANで屈強な外国人にも何度も揉みくちゃにされてるしFrankfurtではエリートの篠崎くんの応援してたら間違えて3000人の1番前に並んでしまったこともあるから慣れているはず


台風に賄賂を払って一層のこと中止になってくれた方が楽なんじゃないかとまで考えたのに真夏ベタ凪の晴天スイム日和

またアナウンスが

「13年間で1番のコンディションです」

これで完泳できなかったらどうかしてるもはやセンスのかけらもない


江ノ島どころか富士山までクッキリ

そしていよいよスタートの号砲!!


このレースの号砲だけは何度どんなレースに出てもシビれる


いいポジションにいたのかあまりバトルにも巻き込まれない


と思ったのも束の間



前後左右に人がいるとかじゃなくて

上下も人で埋まってるw

海のスイムでたまに開始200mくらいで溺れそうになったり過呼吸になって早々にリタイヤしてしまう人がいるが、僕もトライアスロンはじめた頃は何度かそうなりかけたのだが解決方法を知った



シカト


これが1番いい

今はバトルも起きてないし呼吸もできてないなんてことはない

大丈夫大丈夫気のせい

そんなこと考えながら数百メートルも進めば開けてきて苦しいのも治まりリタイヤしようとした自分が不思議に思えてくる


今回ももちろんその作戦


ところがまるで揉みくちゃがおさまらない

とりあえず左右は仕方ないにしても上下はやめてくれ

僕は今、水の上じゃなくて人の上を泳いでるw

泳いでいるというかもがいてるw


やっと降りれたとおもったら蹴り食らってゴーグル吹っ飛ぶ

まぁそんなことはオープンウォーターでは想定内

慌てることも仕返しすることもせず冷静にゴーグルを直す

直した瞬間また蹴りを食らうw


そんなことしてるうちに呼吸がさすがに苦しくなったので一旦止まる

止まると後ろからどんどん来て押し潰されるw


逃げ場もない


今更だがぼくはもしかしたら1番いけない位置にポジションを取ってスタートしてしまったようだ


もしもこれがファミコンなら一旦リセットしてなかったことにして知らん顔してもっかい最初からスタートする

しかしもちろんこれはファミコンではない本チャンの人生ゲームだ

リセットボタンを押したら再スタートはできない



もはや自分がどこにいるのかどういう状態なのかもわからずにいて
やっと少しだけ逃げ場ができてきたと思った時に横を見たら
平泳ぎの人に抜かれてる…


これかなり後ろの方の遅い所まで来ちゃってるよね(・・;)


今の気持ちを短い言葉にするのは簡単だ




「やめたい」

これに尽きる


だけどそうこうしているうちに一つ目のブイが見えてきた

ということはだいたい500mか

もうすでに半分の位置で10分(1㎞20分が関門)過ぎてるんじゃないか

それにブイは確実に500m置きではないかもしれない

すると腕のGARMINが500mをアラームで知らせてくれた

さすがにブイとGARMINの両方が示しているからここは確実に500mは過ぎているだろう


時計のタイムを見る

8分50秒


うぉ〜けっして速いタイムではないがぼくにとっては上出来だ

一つ目の関門に1分30秒も貯金ができた


もうやめたいくらい苦しかったけどこれは行けるかもしれない

周りの速い人たちに流されてぼくもいいペースで来てしまったのかも

とにかく何が何でも2年前の屈辱の1㎞の関門だけは突破しよう


後先考えず死ぬ気で泳いで

朝メシ食い過ぎてひと口ゲロを2回したけど

2つ目のブイ

前回はこの2つ目のブイが1㎞だと勘違いして失敗した

まだこれを曲がってから少し進んだところが1㎞のチェックポイントだから油断しちゃいけない


人が少なくなってきたのはいいが僕は極度の方向音痴なので周りに人がいなさすぎるのは困る

曲がる

戻る

曲がる


そしてGARMINがまた500mのアラームを鳴らしてくれる

海の練習なんてまともにしてなかったからこんな機能があるのも知らなかった

時計のタイムを見る

18分30秒


やったなんとか1㎞の関門は突破!!



しかしもうとてもじゃないが泳げる気力もないほど苦しい

最初のバトルがキツ過ぎた

それに朝メシ食い過ぎて気持ち悪い

久しぶりの海で波酔いしてる

いい所がひとつもない


これはもう僕の実力では到底無理だ

2年前の1㎞を超えただけでももう満足だ

3㎞でやめよう

いや…なんならもうここでいいから辞めたいほど苦しい


そう言えばスタート前にこんなアナウンスも流れていた

「ヤバイと思ったら勇気ある棄権を」

まさに今ぼくそれ


自転車でもランでもほんとにヤバければゆっくりになったり最悪一旦止まればいい

だけどここは周りにつかまるところもない海のど真ん中

一旦落ち着く方法も見つからない


そんなことを考えていたら

突然数台のジェットスキーに止められる



「はぁ〜いタイムアップです!1㎞の関門間に合ってません」


え?どういうこと?



さっきのGARMINはなに?



え?


確かにもう辞めたいとかネガティブな発想しかしてなかったけど

1㎞の関門だけは嫌なんですけど

たとえ数秒でもいいから2年前の記録は抜きたいんですけど




こうして僕の2年越しの湘南OWS10㎞は終わった


回収された船に乗りゴール地点へ運ばれながら500m置きのブイを確認したが


僕にはわかったことがある



こんな距離無理。。



僕は揉みくちゃにされながらも今持てる自分の力を全て出し切った


泳ぎ方 呼吸の仕方 回避の仕方

そのどれもが最悪でいい所がなかった

やっていて気持ちいいところなんて1秒もないレースだったけど

どんなレースよりも苦しい20分だった

完全にオールアウトだ



出し切った


トレランでもこんなに出し切ったレースは中々ない


だからあんまり悔しさもない


確実にわかったのは今の僕の泳力では無理 ということ


だから気分は晴々ではないがなんというか






 

 



こんな気分


燃え尽きたぜ…真っ白にな…




しかし1年間で

ウルトラトレイル100mile
湘南OWS10㎞
ツールド沖縄210㎞

この3つをやり切るハードルの高さを思い知らされている


このままじゃ11月のツールド沖縄も思いやられる

せめてスイムの反省は活かそう


しかしトライアスロンって忙しいなw

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