チキン野郎2周目

朝走りたい
山に行きたい
そんな願望を見て見ないふりして今は焼き鳥の事だけを考える
この1週間毎日カイゼンの繰り返し
お客様に言われた事を真摯に受け止めてただただカイゼン、
お客さんとたくさんの声
「もっと早くオープンして」
「もっと遅くまで営業して」
「本数が間違ってる」
「提供を早くして」
「予約できるようにして」
毎日100組のお客様からご要望を多々聞いてそれをひとつづつ可能にして行くようにカイゼンの毎日
しかし、ちょっと待ってくれ
提供が遅いとか、本数が間違ってたと言われるのは何を言われても頭を下げて改善方法を考えてきたけれど、
「売切れ」になって怒られてもこっちも100%以上の力を出し切って、朝の日課のRUNまで我慢してお肉を取りに行って、従業員総出でノイローゼになるくらいお肉を仕込んで準備してるw
それでも追いつかない昨日は新記録の1日1200本
これ1200本串打ちしてるのに夕方16時で完売

もうこれ以上は今の人数では無理なので、串打ち専門のアルバイトを先立って募集します。
- 【時給】2,000円(6ヶ月間1,800円)
- 【時間】朝8時から夜18時の間5.6時間
- 【内容】焼き鳥の串打ち
- 【条件】串打ちできれば尚良し
- 【その他】労働基準法を完全に守ります
なんで時給が2,000円なのかって?
なんで焼き鳥が100円なのかって?
日本の時給が、飲食産業の時給が過剰に安過ぎるだけです元々。仕事内容からしたら時給2,000円くらいが妥当です。たぶん会社と経営者が過剰に儲けようとし過ぎなんだと思います。
ボクはもう個人的に儲けたいとか欲しい物も特にないのでこれからの仕事の人生は、「自分のためより人のため」に働きたいだけです。
焼き鳥100円で売ってるのはお肉を沢山売るためです。
世の中では、やれ飲食店が大変だとか、補償しろと騒いでいますが、結局たくさんの補償をされている今、儲かってるのはまたしても会社と経営者だけだと思います。
月に1店舗180万円貰ってやっていけないなら今すぐそんな事業自体辞めたほうがいい。
本当に大変なのは、そこで働く従業員や、仕入れ先の業者さんじゃないでしょうか
飲食店はまだ、テイクアウトもできて、ランチもできて、過大な補償までされていますが、飲食店に卸していた、酒屋や肉屋はたまったもんじゃありません。自分達で小売りができない中、卸先の飲食店は国から補償されて優雅に旅行でも行きながら休業されたらひとつも売れなくなります。
うちが焼き鳥を100円で売る事で、お肉屋さんは今までの値段と変わらずうちに大量のお肉を売ることができます。だったら飲食店が大変な思いしても沢山売ればいい。
それにボクらゴキゲンファミリーの残った仲間は、この1年間お店がなくなって、何かを売りたくても売れない、仕事をしたくても働くお店がない体験をしてきて、
今、とっても朝から晩まで仕事に追われてみんな疲労困憊だけれど、今日帰る時に従業員の子がボソッと言いました。
「それでも仕事がある方がいい」
これに尽きると思います。
ボクは去年、継続できないと思って全店撤退を決断してみんなの仕事をなくしました。
だからもう経営者の資格はない
だけれどその償いくらいさせてくれ
残ったみんなが、それなりの環境でそれなりの給与を貰って、人並みの人生を生きていく
それが最低でも時給2,000円以上であり
それが最低でも週40時間以内の労働時間である
それでもまだ過剰だと思うから、ボクが早朝からお肉も取りに行くし、1日も休みなんてないし、誰よりも早く来て誰よりも遅く帰って、それでも足りないからさらに仕事を分散させたいので仕込み要員を募集します。
こんなご時世だから、明日会社が潰れる可能性だってある吹けば飛んでしまうような小さな会社です。
だけれど、人並みの生活をするために時給は2,000円以上は保証するし、週に40時間以上は働かせません。
輝かしい未来の保証はありません、だけど今日の保証はちゃんとやります
未来は自分で切り開いてくれ
毎日、毎日焼き鳥を仕込んでもたぶん来てくれたお客さんの30%くらいにしか売れてません。
焼き鳥がなければ怒られて、出てくるのが遅ければ怒られて、本数間違ってたら家まで走って届けて、なんでこんなにやってるんだろうって思うけど、飲食店である以上はやっぱり暇よりも忙しい方が100倍嬉しい
1年前の4月、毎日30万円以上売っていた渋谷店が1日3,000円しか売れなくなって、店長は日に日に自信を無くしていった。決して誰かのせいでもなく平等に訪れた災難であったはずだけれど、ボクはそれを見てられなかった。
これ以上苦しめるなら悩ませるなら決断して撤退だ。あの日そう思って決めた。
その罪はボクが独りで背負えばいい
今までだってそうしてきた何も怖いものなんてない
そしたらまた命が繋がった
残った従業員に感謝
辞めてくれた従業員にも感謝
毎日来てくれるお客様にも感謝
みんなのおかげでボクはまだ生かされてる
感謝をすれば覚悟が生まれて信念となる
