もう45歳か、これが最後の大仕事

世の中には不条理な事がいっぱいあって
納得のできないことや、理不尽なこと、平等じゃないこと、不満も数え上げたらキリがない
どんなにお金を持っていても幸せにはなれないし
どんなにお金を持ってなくても幸せな人もいる
だけれど、なんでも便利に揃ってしまった現代だからこそ、文句一つなく生きている人なんていないんじゃないかな
我慢してる人もいれば、我慢できない人もいて、頓珍漢なことする人もいれば、他人のせいにする人もいる
ボクらL.Aに一緒に来た幼馴染の3人なんて
小学校1年生の時からクラスもずっと一緒だったり、中学生になっても、大人になっても一緒に会社やったりして来たけど
ほんとに若い頃は人様には言えない様な勝手なことばかりやってきた
そういう若い頃に養ってしまった生き方って、人間の心の魂の中にいて良くも悪くも
この歳になるとなかなか変われるものじゃなくて
だけれど変わろうともして
だけれで変われなくてもがいて
ボクたちは同じ道を似たような生き方してきた
たぶんボクにとってこの仕事はボクの人生最後の仕事になる金儲けとしては
だからボクは人生賭けて取りかかった
ほんとは誰もが口ばっかりだから
もう最後は1人でやろうと思って
アメリカにも1人で来て
誰1人友達すらいないところから、レストランのドアを叩いてタダ働きからさせてもらって
ホームレスだらけのバスに乗りスキッドロウで下車して毎日通って休みなんかもちろんなくて
昭和の終わり55年に生まれたボクは昭和の生き残りみたいな生き方をしてきた
だけれど昭和になりきれなかった弱虫なボクはどこかでまた若い頃みたいに投げ出してしまうと思ったから自分の逃げ道を全部潰した
世田谷の4階建ての高級住宅は売っぱらって来て帰るところをまずなくして
仕事は給与を10万円にして、このアメリカの事業に失敗して日本に戻る時は全ての仕事の権利を手放すと従業員と約束した
人間は弱い
ふとした時に悪魔がその弱さにつけ込んで
自分にとって楽な道を選ばせようとする
一度そこに足を踏み入れると気づいた時にはダークサイドまで堕ちてる
だから必死に悪魔と目を逸らして
天国にも地獄にも帰る場所なんてない状態にして
これに失敗したら死ぬしかない様な状態で死ぬ気で取りかかった
そしたら一緒にやってくれる仲間が勝手に集まって
一緒に夢を見てくれる仲間がまた1人また1人と増えて
隣を見たら何十年も見て来た見慣れたその顔が毎日そこにあって
何がしたいのかも何がしたくないのかもわかるほどのコイツらが
ボクの人生の最後の大仕事に一緒になってくれた

だけれど彼らにももういい歳こいてるからそれぞれの人生や家族もいて
ボクの自分勝手なこんな無謀な夢にいつまで付き合ってくれるかもいつまでできるかもわからない
昔のボクなら、
「うるせぇなつきあえよ、最後までやれよ」
って言ってたかもしれないw
だけれど今のボクにはそれを言うにはボクもこの人生で傷つき色んなものを失い過ぎた
だから、
いまは最高の仲間とこの一緒に同じ道を歩めてるかけがえのないこの時間を
ただただ楽しみたい
明日終わるかもしれないし、まだ何年も続くかもしれないし
それはボクにも彼らにも答えなんて明日変わるかもしれなくてわからないから
今日を精一杯生きよう
ハッピーバースデーマイグレイトフレンズ‼︎
本気でやってたら何も言わないでもアメリカ人の子達が勝手に進んでいつもより丁寧に掃除をし始めてくれる
20代の頃に作ったたいそうな社長室より
高級外車の後部座席から見てた景色より
ボクは本当にこの景色が贅沢だと思う
