人生苦なくして楽なし〜長榮潔〜

フィリピン語学留学 終了

2017/08/07
 
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2013年人生はじめてのトライアスロン(swim bike run)に挑戦 15歳以来運動とは無縁の堕落した世界を生きて来た僕が 世界三大タイトルの IRONMAN ultramarathon100㎞ DMSサハラマラソン に死ぬまでに1度挑戦して完走してみたいと覚悟した 1㎞走れなかった32歳の僕が途方もない挑戦をしながら 人生に社会に経営に家族に生きるということに本気で向き合っている ロクデナシの僕にできるんだ他にできない人なんていない  人生はequalだ 仕事も家族も遊びもバランスが大事

長い1日が終わった.

 

2週間前にフィリピンの語学学校に入学して、はじめこそ余裕こいてたら、まさかのメッチャ大変でブログも書けないほど追われて

 

そこから記憶もないほどの1週間が過ぎ

少しだけ形になって来た2週間目を終えて

 

 

まるで2週間が長い長い1日だったかのように感じるほど

なんとか息継ぎしながら2週間泳ぎ続けてたような日々だった

 

それは

 

 

『英語』しかない毎日だった。

 

 

2週間では短いのもわかっていたけど

来てみたら周りは4ヶ月とかで来てる人ばかりで

 

自分の2週間という限られた時間に焦りを覚え

 

人の何倍も集中して詰め込まなきゃ

 

同じだけの結果は得られないと考え

 

 

毎日の生活から日本語を消した.

 

 

ルームメイトの日本人がいる部屋はトランスファーしてもらい

なるべく日本人とは話さないよう近づかないようにして

本はEnglishのみを読み

字幕もEnglishの映画を見て

 

Englishで質問して

Englishで答えて

Englishで書いて

Englishで聞いて

 

頭の中から日本語が消えて来た頃

 

 

何気なく自分がEnglishのみで気も使わず考えず会話をしていた

 

なんのためらいもなく最終日は韓国人の友達に連れて行ってもらったサムギョプサルを食べている時

 

Englishでも食事の場が楽しいと思えていたのはひとつの成果かもしれない

 

 

それでもやっとここから勉強になる!そう思ったところで時間切れになってしまったのは

 

やはり2週間では短過ぎるのだと思う

 

 

僕は大きな勘違いをして来てしまった

 

『英語学校』とは英語が話せるようになるための勉強をするために行く場所だと思っていた

 

しかし僕の来た『英語学校』は英語を使って勉強をする場だった

 

 

だから当然のように初日のテストでは『答え』がわからないのではなく『問題』がなんなのかさえわからない

 

 

これじゃ勉強のしようがないw

 

つまり例えば

 

“idealistic”の意味を答えなさい

という問題は出ない

 

“idealistic”と”realistic”の違いについてディスカッションした上で考えをまとめて述べなさい

 

こういう問題が出るわけですよ

 

そもそもrealisticなんて単語を知らない

仮に知っていたとしても

“realistic(現実主義)”と”idealistic(理想主義)”なんて言葉、日本語でも滅多に使わない上に、それに対しての考えなんて持ち合わせてない

 

 

周りの子達も英語の勉強をしに来ているとはいえ大半は大学生

遊びほけてる大学生だとしても皆、日常会話はできるのがベースにある

 

 

そりゃあそうだ

大学生は口を揃えて「英語ができない」と言うができないレベルが違う

僕から言わせりゃ、高校に入れて、大学に行けてる時点で、英語能力としては神レベルだ

 

こっちは高校受験の英語にすら受かってない

 

 

まずは問題がなんなのか必死に聞き耳立てて人一倍集中して神経尖らせていく毎日が始まった

 

やっと慣れて来て問題だけは聞き取れるようになって来たのが2週目

 

 

そこからスポンジのように勉強したことが入って行った

人間本気でやればなんでもできるんだなと思ったよ

 

だけど僕にはもう時間がなかった

 

だから慌てて今度は次のステップ(日本に帰ってから)を考えた

 

唯一、日本語でメールしたのはその時に相談した方だけかもしれない。

僕が去年トライアスロンでバイクに伸び悩んでいた時にも的確なアドバイスをくれたその方に英語の勉強の質問したら、これまた的確な答えをくれてしまったw

 

 

残念だけど2週間じゃ英語は喋れるようにはならない、やっと中学校に入学してるレベルだ

 

だけど大切なのはこれをキッカケにどう今後取り組み続けて行くのかだと思う

 

この2週間のおかげで僕がEnglishで今後やるべき事が明確になり、やりたい事もハッキリした

 

なにより最初の1週間ノイローゼになるかと思うほど苦しくて辛いだけだったEnglishという僕はこんな状態だったw

 

 

 

 

だけどその後、足のツメの先から頭の先までどっぶり漬け込んで嫌いになるほど追い込んだら

 

Englishがとても楽しくて好きな事になりもっとEnglishの勉強をしたい!そう思えるようになった

 

やっぱり結局、トライアスロンと一緒だった

嫌いな事も苦手な事ももっと深く突っ込めば好きになれた

 

なにより言葉って凄いと思った、世界の人とその国の考え方やあり方、カルチャーを深く話せることは楽しくて仕方がない

 

やっぱり日本は狭いと思うのと共に島国だなあと思わされた

 

韓国人は日本で報道されているよりも日本人の事を大好きだと思ったし、

サウジアラビアの子達はまるっきり英語を知らないで来るのに、凄く頭が良くて1週間後に会話ができてるし、

オマーンではお酒は生涯飲めないのに一夫多妻制だし、

台湾人は日本人が大好きだし、

日本すら知らないフィリピン人がいたり、

 

 

世界は本当に広くて楽しくてワクワクする事ばかりだ。

 

 

日本は大好きだけどやはり世界に出たいという気持ちは大きくなった

 

 

日本語書くのが久しぶりで

話したい事があり過ぎて

日本語を使えるのが嬉しくて

言いたい事を書けるのが楽し過ぎて

 

止まらないw

 

だけれど

唯一気になった事があった

 

日本から来る前にどこの国に留学しようか考えて

オーストラリア、カナダ、フィリピンなどが候補に上がっていたがフィリピンにしたのは桁違いに安かったからだ

 

そんなに値段は気にしない僕でも安過ぎると思うほど他の国と比べて安かった

 

なんでか事務局に聞いたら単純にフィリピンは「講師の人件費が安いから」と言われなにも気に留まる事なくフィリピンを選んだ

 

しかし来てみて自分が毎日フィリピン人の先生と接してみて感じたのはどこかで見覚えのある感覚だった

 

 

彼女達の給与は朝から晩まで働いて月に8000ペソ(現在の日本円で19,000円くらい)だ。

 

わかってはいたが日本でそれを聴くのと現実に来てみて

 

彼女たちがまるで昔の日本の風俗部屋みたいなところに一日中押し込まれ次から次にくる先進国の金持ちを相手にする光景にはそれだけで軽くカルチャーショックを受けた

 

そして毎日毎日、朝から晩まで彼女たちと、恋人とも話したことのないほどの量の話をしていれば情が湧いてくるのはまともな感情をもった人間として当然だ

 

日本人の男性とできてしまう先生も少なくないらしい

 

彼女たちは先進国に憧れ

生徒は不安の中頼れるのは先生だけ

 

当然といえば当然なのだが

 

日本ならもっと厳しく問われるところをそこはフィリピンw

 

しかし中学校の時に教育実習生の先生と付き合った僕だけどこの歳になり立場も変わり少し違う考えで見ていた

 

どうしても僕が感じてしまったのは経営者としての目線だった

 

そうだこのどこかで感じた感覚は

日本で初めて飲食業を開業した時の感覚だ

 

日本には美味し食がある

それを売って会社と経営陣は儲かる

だけれどその全てを背負って安い給与で耐えているのは飲食店で働く従業員だった

当時の僕にはその違和感を感じていてもそれを変える力もなかった上に方法すらわからなかった

 

今、ゴキゲン鳥で労働時間を整えたから言えるのかもしれないが

 

 

フィリピンの語学学校の実態はその当時の日本の飲食店とそっくりだ

 

日本人にとって格安な値段で行けるフィリピンの語学留学はお客様が喜び

運営会社も儲かる

しかし、その全てを支えているのはそこで格安で働いている従業員つまり先生達だ

 

 

彼女達は2時間かけて田舎の村から船に乗りバスを乗り継ぎ毎日出勤して夜遅くに帰宅する

 

食事も食堂は使えずライスだけが支給され

「先生」と呼ばれる立場なのに先進国の富裕層相手に自分が必死に勉強して身につけて来た英語を月に19,000円という価格で安売りされる

 

それでも彼女達は、他の仕事より沢山貰ってると言う

日本で働く事に憧れる人は沢山いるが、行き方もわからなければ

月に19,000円じゃ飛行機すら乗れない

 

まるでカゴの中で飼われた鳥のようだ

 

あと10倍先生に払っても事業は成り立つと思う欲を出さなければ

いや…せめてあと5倍…それで彼女達はフィリピンで富裕層に入る

必死に勉強してきた対価として成功者の方になれる

そしたらまたそのお金はフィリピンを回り経済は上昇する

 

 

僕が言ってるのは綺麗事かもしれないが、それが今の僕が感じた彼女達に感じた

女性に対しての感情ではなく

人間に対しての感情だ

 

彼女達は純粋だ

とても

 

疲れ切った日本人の男が好きになるのもわかる(笑)

 

いつかこういういい子達が安値で飼われない時代が遠からず来る

それを伝えて僕と彼女達との授業は終わった

 

 

 

 

 

 

 

 

やはり僕の考える海外出店には人件費が安いから儲かるという理由でアジアに出店することはないなとつくづく思わされた

 

 

なにも安く人間を使って自分達だけが儲けたいわけじゃない

 

 

 

僕にとってこの2週間はあまりにも濃過ぎていくら書いても終わらないw

 

最後に同じクラスで仲良くなってくれた韓国人のアーミー(韓国軍)の友達が連れてってくれたサムギョプサルがとんちゃんより美味くてビックリしたw

 

そしてなぜか軍をやめたら日本でやっとってくれボス

とか

アニキと呼んで来る彼は言った

 

「報道では韓国人が日本人の事をすごく嫌いだとか流れてるけど、あれは政治的な問題で、僕たちは日本人もアニキも大好きだ」

この2週間の最後にそんなうれしい言葉を言われて

 

あんなに早く帰りたかったのに最後に帰るのが寂しくなってしまった。

 

彼は誰から教わったのか

「チン◯ン舐めたい」ってどういう意味?って仕切りに聞いてきたので、

それはあまり日本人の前では言わない方がいい

とだけ言っておいたがずっと連呼してた(笑)

 

 

本当にありがとう兄弟^_^

 

 

 

 

 

僕にとって凄く辛かったはずなのに

また終わってみれば残るのは楽しい思い出ばかりだ

 

そしてまたしても助けてくれたのはトライアスロンだった

 

どんなに辛くても歩みを止めなければ必ずゴールは来る

 

 

トライアスロンで学んだこの事が僕に投げ出すことは考えさせなかった

 

大切なのはこの後どう続けていけるか

 

トライアスロンも勉強も仕事も家族も

 

続けなきゃ意味がねぇ

途中で辞めちまう奴にはわからねぇだろうゴールした気持ちは

 

一歩づつ…半歩づつでもいい辞めちゃダメだ止まっちゃダメだ

 

わずかだけど海外にゴキゲン鳥を出したいという夢にまた半歩だけ近づけた

 

時間がかかってもいい

少しづつでもいい

前に前に…

 

 

今日ぼくは日本に帰る

2017.8.5 長栄潔

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2013年人生はじめてのトライアスロン(swim bike run)に挑戦 15歳以来運動とは無縁の堕落した世界を生きて来た僕が 世界三大タイトルの IRONMAN ultramarathon100㎞ DMSサハラマラソン に死ぬまでに1度挑戦して完走してみたいと覚悟した 1㎞走れなかった32歳の僕が途方もない挑戦をしながら 人生に社会に経営に家族に生きるということに本気で向き合っている ロクデナシの僕にできるんだ他にできない人なんていない  人生はequalだ 仕事も家族も遊びもバランスが大事

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