〓IRONMANへの道.〓

人生苦なくして楽なし〜長榮潔〜

ワレイマダモッケイタリエズ




今日、3週間前に敗れた越生の山へあれから初めて1人で行きNorth1周52㎞だけ走ってきた


話は遡り
レースを失敗した次の日から1週間練習を毎日してみて、その後なんのトーレニングもせず1週間好き放題なことをやってみた

その間チームの先輩に飲みに連れて行ってもらい長渕剛を歌っていただき心で励まされたり、この失敗を感情論ではなく理屈と根拠を持って一緒に分析してもらったり

たくさんの人達に支えられてなんとか女々しくも立ち直ろうと努力して

今日この3週間の最期の締めくくりに1人であの越生の山で自問自答してきた


僕はなぜこんなに2年間も思ってきたのにフラれてしまったのだろう?
僕はなぜ失敗したのだろう?なぜ走りきれなかったのだろう?
これからどうすればいいのだろう?

ほんとは見るのもツラい場所だったけどきっと向き合わないと前に進めないから

1人で9時間近く顔を突き合わせてきた



最近読んでいた本の横綱白鵬は

横綱の限界と言われる60連勝台に乗り
歴代最多の横綱双葉山の69連勝まであと少しとなった63連勝で負けてしまい
積み上げてきたものが一瞬で崩れてしまったように思い休場も考えたらしい


僕の気持ちも似ていた

2年間この大会を完走することだけを考えてきたのにその努力と積み重ねはたったの1日で崩れてしまった

もう走ることなんてやめてしまおうかと思った


しかしその時、横綱白鵬が次の日も土俵に上がった時の後ろ姿の写真を思い出した


















それがこの写真だ

横綱の63連勝が崩れたのに比べたら僕の積み重ねなんてまだまだだ



7年前走ることを始めてから先週の1週間ひとつも練習も走ることもしないのは初めてだった

そしてやっぱり気づいた




僕はまた走りたい


来年またこのレースに挑戦できるかはわからないけど

それでもまたその日がいつ来てもいいように



またゼロから積み重ねていく



今までだって仕事でも家庭でもそうしてきた
沢山のものを失って心が折れそうになっても諦めず
また立ち直してきた

きっと今度も上手くいく



今日あの山を走ってみたらそんな風に思えた
それに自分と向き合うためにだけ走るつもりでレースの反省はするつもりなかったのだれけど冷静になって走ってみたら失敗の原因もまた一つ見えた


これでいい
きっとこれで良かったんだ


困難の壁は乗り越えられる者の前にしか現れない
だから僕には空を飛べとかいう難題も来なければ、金正恩総書記とトランプ大統領の仲裁に入って堪能な言葉で仲直りさせろなんて無理難題も舞い込んでは来ない


僕には僕にしか乗り越えられない壁しか来ないんだ


だからきっとこの失敗にも意味がある


だって1年前に失敗してなかったら僕はモンブランのUTMBにも行ってなかったかもしれない


神様が今年も僕には完走させてくれなかったのだとすればきっとそれにも意味がある



7月にAndorra ultra trail Ronda170㎞に行ってきます


この黒星から逃れる方法は白星をひとつづつ集めるしかない
たとえまた失敗してもっと傷つくリスクを背負っても…



そしていつかこの大好きな彩の国トレニックワールド100mileでも自分の納得のできる白星を挙げる

こんなに難しくて楽しいことはない












彩の国トレニックワールド100mileスタート 笑ってるのは僕だけw






数え上げれば言い訳と理由はいっぱい出てくるけど


結局は僕の心が足りてなかったということ
心が足りてないというのは努力が足りてないということ
完走できた人と僕との違いはつまりそういうことだ
それは練習の努力とかそういうことではなくて人として僕がそれを手にするのにまだ相応しくない人間であるということつまりそういうことだ


我未だ木鶏たりえず


これは先の横綱双葉山が70連勝をかけて土俵に上がり負けてしまった日に放った言葉

以下 白鵬伝より引用

『我未だ木鶏たりえず』

これは荘子の言葉で、昔、闘鶏飼いの名人がいて、ある王が最強の闘鶏を育てるように命じた。

十日ほどして王が様子を聞くと、闘鶏飼いは「空威張りをするので駄目です」と答えた。さらに十日後の返事は「まだ駄目です。敵の声に興奮します」。その十日後、王が三度目の督促をしたが、「まだ駄目です。敵を見下すところがあります」。依頼から四十日後、ついに闘鶏飼いが「どうにかよろしい」と、鶏の訓練完了を告げた。「いかなる敵にも無心です。ちょっと見ると、木鶏のようです」と…


相撲の心技体では
相撲は八割は心で二割が技。体っていうのは常識らしい。



あのレースの日ぼくの心は木鶏とも八割の心とも程遠く醜く卑しいことばかり考えながら走っている嫌いな自分だった


木鶏まではいかなくともいつかもっと大きな自分になって帰ってくる



2019.6.1 長栄潔

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