あれから1年後の8月3日

8月3日、ボクはこの日を一生忘れられない
ちょうど1年前の今日、最愛の子供達を身勝手な方法で奪われ、そこから1年ただ真っ暗闇の中を彷徨っていた
街を歩いてる子供を見れば悲しくなったし、流行りのSNSでは吐き気すら覚えた。
時に行くあてのない苛立ちは矛先すら見失っていた。
もう、自分のために生きていきたい理由などないそう思ってなんとかかろうじて生きていた
なぜあの時、落ちるところまで落ちてしまわなかったのだろう
ダークサイドに堕ちてもなんら不思議ではなかった。
1年後の今日が来るのが怖かった。
そして迎えた1年後の今日
ボクは生きている。
人生は不思議だ
大好きな詩のように
苦しみによって苦しみから救われ、悲しみの穴をほじくっていたら喜びが出てきた。生きているっておもしろいと思う。
自分に厳しく贖罪で生きた三十代、気づけば他人にも厳しくなっていた
四十代を迎えて言えるのは、ほんの少しだけ自分も許して優しく生きたい
最愛の子供達を無茶苦茶な方法で奪った妻のことはまだまだ許せそうにもないけれど、ボク自身も前に進まなきゃいけない
きっと人生では起こる全ての出来事が必要で、不必要な出来事なんてひとつもない
ボクは今、1年前の今日よりもとても幸せだ。傍にいてくれたおかげで救われた。
ありがとう。
最後に、この未熟な日本の法の下で、実の親による子の奪い合いがとても汚く醜い方法で行われていることを心底軽蔑するとともに、こんな事がなくなることを心から願う。
