フランクフルト最終日
【ドイツ フランクフルト最終日】
僕にとって夢のような旅は終わる
だけど
旅は終わりがあるから旅である
基本的に懲りない僕は辛さと痛みを忘れやすい
篠崎くんがいてバイクがあって信号のない道があるならやる事はひとつ
週末のレースの事もさて置き朝から走るよね
仕事もせずに
朝から自転車に乗り
憧れる人の背中を追っかける
まるで同じ時の流れとは思えないほど
幸せや♡
だけど
仕事があるから旅も来れる
またコンクリートジャングルに戻れば
日々に追われ
仕事に苛まれ
金を追いかけ
欲にまみれて
日常を生きて行くしかない
それもまた人生
篠崎くんのレース中継は僕の口から言う事じゃない
だけど僕は1週間一緒にいさせてもっらてIRONMANレースまで一緒に出れて
最高の経験になって
色んな話もできて
僕の中で
大好きなトライアスロンでプロとして生きていけて羨ましいなぁとか思ってたけど
当たり前だけど
そんなに甘い世界ではなく
人にはそれぞれ僕にも彼にも抱えているものがあるのだとありきたりに思った
以前
僕はトライアスロンのことばかりSNSで上げるようになったら
「仕事もしないで」と言われた
だけどプロのトライアスリートはトライアスロンのことばかり上げなきゃ
「練習もしないで」と言われる
だけどそのどちらも見えてるものは上っ面だけで
経営者が仕事してなければ会社など続くわけもなく
プロアスリートが練習してなきゃプロとして続けていけてるわけはなく
人にはそれぞれ見えてないところで抱えてるものや
人それぞれの捉え方があるのだとあらためて思った
僕が最近、好きな言葉がある
My right, your left.
君にとっての左は僕にとっての右で
君から見た右もまた僕から見たら左だ
なのに人は自分の右だけが右であると肯定したがる
そしてそれは
自分だけがやっていて他人はやっていないという否定につながる
だけれど本当はみんな頑張っていて
それぞれにとっての右や左がある
そしてまた
右がなければ左も存在しない
僕には今から生き方を変える事もできなければ、たくさんの多くのものを背負ってしまった
だから帰ればやらなくてはならない仕事もあるし、まだまだやりたい仕事もある
だけどプロとして生きていく道を選んでいる人もいて
「好きな事だけやれていいなぁ」
なんて甘い世界ではない
それでも僕にとっての
仕事家庭遊び運動
という絶妙なサイクルで僕の人生を綺麗に彩られていけばいいなと思う
最高の朝だった
明日、東京に帰ります。
2017.7.11 長栄潔
