ゴキゲン鳥 韮崎店 1日目

オープン前の時間に追われたこの感じ
仕込みに追いかけられる圧力
お客さんは来るかなという緊張感
忘れてるものはないかという不安感
それらを全部差し引いても有り余るお客さんの「美味しい」の一言
10年前に飲食を始めた時は知識も経験もまだまだ足らなさすぎて、何かある度に慌ててイライラしていたけど、歳をとりそれなりの余裕ができて、上手くいかないことすらも愛おしい
隣でテンパってる洋介がなんだか10年前の自分を見ているようで微笑ましい
この10年で増えて残った僅かな仲間が頼もしい
それらをひっくるめるとメチャクチャ楽しい
やっぱり飲食は例えエゴだと言われようがまずは自分の納得のいく物を提供することが何よりも大前提で儲けることが先に来ちゃいけないとつくづく思う。
儲けは後からついて来る後の先を取る
ゴキゲン鳥大森旅館韮崎店オープン!!
果たして韮崎の小さな町のお店でこんなにお花を出してもらえることがあるだろうか
これも店長洋介の人徳だな
飲食店を作る時に、
もちろん儲からなきゃ続かないし、時には周りに負けないずる賢さも必要で、無駄な努力よりも仕組みが勝る事もあり、計算高く数字が大切なこともあり、要領良く効率良くすることが儲かる店をつくりあげることはあるかもしれない
だけれど最後の最後、本当に必要になるのは
絶対に何が何でも成功させるという強い理由と念い
ボクはいつもそう思って仕事をしている
ボクは去年会社のファミリーも自分の家族もたくさんのものを失ってしまった
だからこそ今この残ったこの子達の満足と成功の先にある充実した幸せこそがいまボクの唯一の望みだ
それは愛や夢で誤魔化す綺麗事だけでなく、ちゃんとした人間らしい生活ができる労働環境の中で、正しい所得をもらい、その子達にとって大切な家族を守って行けるような仕事と会社という環境を創っていくことそれが今のボクのやり残したやるべき事
ボクの幸せはその後でいい今ボクは本気でそう思っている
ボクの直感でこのお店はきっと良い店になる。昨日1日このゴキゲン鳥の焼場に立ってみてそう感じている
それは洋介自身がなんとかこのお店を良くしたいと強く望んでいるから
その思いを忘れない限りきっとこのお店は長く続けられて最高のお店になる
今ボクにできるのはここに居れる最後のその日まで最大限ボクの培ってきた知識と経験を活かして彼に本気で伝えて行くこと
今まで散々バカにしてからかってきた洋介にこういうことを言うのはこれが最初で最後
きっと君ならできる君にはそういう力がある

ありがとう