あと2日 東京焼き鳥専門店チキン野郎駒沢総本店オープン
ボクにとってこのお店のオープンは今まで10軒近く経験してきたお店のオープンとはわけが違う境遇が違う心情も違う
オープン2日前にして泣きそうだ
はじめて究極の焼き鳥家ゴキゲン鳥を下北沢にオープンした時にも感じなかったほどの感情で胸がいっぱいで興奮してる
なぜだろう
ボクはとっくに去年ドン底まで落ちていた。
生き残るためにお店を続ける事を諦めたら、不思議と世界で1番大切な家族を失った。
きっとボクの心のどこかに私利私欲があったのだろう。なんとしても家族だけは守りたいという。
そんな選択をしたはずなのに、なぜか逆に家族は失って会社は残り、お店をまた再開する事になった。複雑な気持ちだった。
だから、こんなボクにはもう何かを欲したりする資格はないと思ったから、ボクのこの傲慢なほどの煩悩の塊は他人のために使おうと決めた。
そしたらまた不思議とほんの少しだけ家族と繋がった。
人生は因果応報だとか正直者が報われるとかあんまり信じてない。そんな生き方をしてこなかったし、人生は食うか食われるかでいつも狐と狸の化かし合いみたいな世界を見てきた。だからボクもそこで喰われないように必死だった。守りたいものがあるのなら強く有るしかなかった。
だけれど、振り返るとフッと人生がうまく行く時はいつも人を陥れた時よりも、人の為に何かをした時だ。
いくつもの決断を迫られる人生の分かれ道で、自分のためより人のために選択をできた時ほど結局は巡り巡って自分にとっても良い結果になっている。そんな事がやっとわかり始めた四十代
今回の東京焼き鳥専門店チキン野郎駒沢総本店をやる動機は目的は何か
いま一度自分に問いかける
そこに私心はないか
そこに私利私欲はないか
そこに自分の為はないか
あと三年間、人生最後に欲にまみれて生きると決めた今年の念頭。しかしその欲が自分本意な欲でないかいま一度自問自答する
- 日本の飲食業界のブラックを変えたい
- 働く社員全員の最低給を40万以上にする
- 残業をゼロにし月間150時間労働にする
- 添加物と偽物に溢れた飲食をなくす
- 日本の本当の食を世界に繋ぐ
ここにボクの私利私欲はただの1ミリもない
この子達が残って間違いじゃなかったと、良かったと思える環境を必ず創る
従業員より安くなった自分のこの月給はさておきこの1年間はボク自身のウルトラマラソン3年間のステージレースのスタートだ
きっとうまくいかない事だらけでまたもがくけど、「あの日」よりキツくない
そんな人生や日々を何度も乗り越えてきた
だからきっと今度も大丈夫この道は合っている
あと2日